Ciscoの保守サポートサービスの基本
Cisco製品には工場出荷後90日間のWarranty(保証)サービスが付属しています。このWarrantyは初期不良交換のためのサービスであるため、厳密に言えば保守サポートサービスとは異なります。
Cisco製品を実際に運用していくにあたっては、原則としてCisco社又はその代理店が提供する保守サポートサービスへの加入が「絶対に」必要です。いわゆる家電製品等に付属している1年/3年などの保証サービスは前記のWarranty以外付属していないのでご注意ください。
以下の保守サポートサービスにご加入いただかない限り、技術支援などをメーカーから受けることはできません。(契約がない限り、故障申告も受付されません。また、弊社のような販売店でも別途技術支援などのご契約がない限り、無償でのサービス提供はいたしておりません。)
保守サポートサービスの詳細は以下をご覧ください。
ハードウェア保守サービスの種類
Cisco Smart Net Total Care(旧SMART net)
Ciscoのほとんどのハードウェア製品に合わせて購入するタイプの保守・テクニカルサポートサービスです。ITインフラとして利用されるCisco製品について、製品の故障交換、トラブルシューティング、故障分析、技術支援など幅広いサポートを受けることができます。
また、OSのアップデート(ダウンロード)も本契約がないと受けることができません。
サービスレベルによって「対応時間」「交換機器の配送時間」「オンサイトエンジニア派遣の有無」等の提供内容が異なります。
Cisco Support Essential (旧Smart Foundation)
前記のSNTCと比較してサービスレベルが限定的な代わりにコストが抑えられているサービスです。オンサイトサービスや24時間サポート、IOSのメジャーアップデート等に制限があり、必要最低限なサポートで十分なお客様向けに最適です。
Cisco Meraki向け保守サービス(ワランティ)
Cisco MerakiにはWarranry(保証)サービスが付属しており、製品種別によって以下の期間が保証されます。
種別 | 製品シリーズ | 保証期間 |
本体製品 | MS: スイッチ | 制限付きライフタイム |
MX: UTM及びZ: ホームゲートウェイ | 制限付きライフタイム | |
MR:屋内用 無線AP | 制限付きライフタイム | |
MG: セルラーゲートウェイ | 制限付きライフタイム | |
MV: クラウドカメラ | 3年 | |
MT: クラウドセンサー | 3年 | |
MR: 屋外用 無線AP | 1年 | |
アクセサリ製品 | SFPモジュール、twinax/SFP+ケーブル、スタッキングケーブル 全ての取り付けキットとスタンド、アンテナ インターフェース モジュール、追加電源コード、PoEインジェクタ | 1年 |
※MS/MX製品のモジュラ型電源ユニットはアクセサリ製品扱いではなく本体のライフタイム保証に含みます。
ソフトウェア製品向けの保守サポートサービス
Cisco Software Application Support (SAS)
Ciscoが提供するソフトウェア製品向けの基本的な保守サービスです。シスコのソフトウェア製品を対象に技術者による技術支援を受けることができます。その他にソフトウェアのメンテナンスリリース、マイナーリリースの提供を受けることができます。
Cisco Software Support Service (SWSS)
Ciscoが提供するソフトウェア製品向けの保守サービスです。シスコのソフトウェア製品を対象に技術者による技術支援を受けることができます。また前記のSASのサービスレベルに加え、ソフトウェアのメジャーリリースの提供を受けることができます。
サービスレベルが3段階あり、基本的なサービスのみの「SWSS Basic」、TACサポートケースの優先取扱が受けられる「SWSS Enhanced」、専任サービスマネージャが配置される「SWSS Premium」にわかれています。